次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト
文部科学省(研究開発局 地震火山防災研究課)の事業。令和7年度当初予算 5.3億円(前年度 5.3億円)、令和8年度概算要求 8.8億円。主な支出先は国立研究開発法人防災科学技術研究所、国立大学法人北海道大学。
事業の目的
【次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト(平成28年度~令和7年度)】
我が国の火山研究を飛躍させるため、従前の観測研究に加え、他分野との連携・融合のもと「観測・予測・対策」の一体的な火山研究の推進及び広範な知識と高度な技能を有する火山研究者の育成を目指す。
【火山ハザード対策に向けた研究・人材育成プロジェクト(令和8年度~令和17年度)】
火山調査研究推進本部の総合基本施策(中間取りまとめ)に基づき、火山活動状況に応じた火山ハザード対策に向けた学際研究を推進することで、火山調査研究推進本部における効果的な活動火山対策に貢献するとともに、火山ハザード対策に関する企画・立案能力を有する高度な火山研究者の育成を目指す。(V-LEAD)
事業の概要
【次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト(平成28年度~令和7年度)】
中核機関をプラットフォームとし、プロジェクトリーダーの強力なリーダーシップの下、他分野との連携・融合を図り、「観測・予測・対策」の一体的な火山研究を推進する。また、「火山研究人材育成コンソーシアム」を構築し、大学間連携を強化するとともに、最先端の火山研究と連携させた体系的な教育プログラムを提供する。
【火山ハザード対策に向けた研究・人材育成プロジェクト(令和8年度~令和17年度)】
火山調査研究推進本部の総合基本施策(中間取りまとめ)に基づき、静穏期・活発期・噴火発生時における火山活動状況に応じた火山ハザード対策に資する手法開発及び技術開発を実施する。具体的には、(1)火山特性評価手法、(2)火山活動評価手法、(3)即時把握手法、(4)火山対策意思決定支援手法を確立するために必要となる研究開発を実施する。
また、「火山ハザード対策研究人材育成事業」により、火山研究人材育成コンソーシアムとの研究施設共有による機関間の教育連携の強化や、物理観測や物質化学分析等の理学分野の専門性とともに、工学・社会科学分野も含めた学際性を備え、火山ハザード対策に貢献できる企画・立案力を有する高度な火山研究者の育成を実施する。
現状・課題
【次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト(平成28年度~令和7年度)】
平成26年9月の御嶽山の噴火等を踏まえ、火山研究の推進及び人材育成が求められている。しかし、既存の火山研究は「観測」研究が主流であり、防災・減災に資する「観測・予測・対策」の一体的な火山研究が不十分という課題がある。さらに、国内の火山研究者が少ないことから、理学にとどまらず⼯学・社会科学等の広範な知識と⾼度な技能を有する火山研究者の育成が不可欠である。
【火山ハザード対策に向けた研究・人材育成プロジェクト(令和8年度~令和17年度)】
火山噴火の現象は多様で予測が難しいため、これを科学的に理解し、適切な対策につなげることを目的に、「次世代火山研究・人材育成総合プロジェクト(平成28年度~令和7年度)」を開始し、防災・減災に資する「観測・予測・対策」の一体的な火山研究を推進してきた。その結果、水蒸気噴火の発生場やメカニズム等についての重要な科学的知見を得たが、一方で、そのような科学的知見の活用による、火山ハザード(噴石、火砕流、溶岩流、降灰、それによる土石流、融雪型泥流等)予測・対策に向けた研究開発等は不十分であり課題がある。さらに、火山研究者の育成についても火山分野に関する広範な知識と高度な技能を有する人材を数多く輩出したが、防災・減災に直結する火山ハザード対策に特化した火山研究者は少なく、学際性と専門性を兼ね備えた企画・立案力を有する火山研究者の育成が不可欠である。
また、火山調査研究を一元的に推進するための機関として、文部科学省に火山調査研究推進本部が設置され、令和7年3月28日に取りまとめた総合基本施策(中間取りまとめ)では、火山ハザードの即時的な把握・予測は施策の重点であり、火山活動、火山ハザードの把握や予測に基づく、防災計画の策定や警戒避難対策、噴火発生後の被災対応、復興に資する適切な情報の発信が進むべき方向とされ、人材育成についても、多様な火山活動や火山ハザードの把握・予測を行い、火山に関する科学的知見に基づいて火山防災施策を生み出すための火山研究人材等の継続的な確保を推進することが求められている。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 6.4億円 | 6.4億円 | 6.4億円 | 5.3億円 | 5.3億円 | 8.8億円 |
当初予算。
支出先(国から直接、上位10者)
令和6年度の支出実績。支出先は全27者。このほか再委託・再交付の先が 40 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国立研究開発法人防災科学技術研究所 | 3050005005210 | 随意契約(その他) | 0.83億円 |
| 国立大学法人北海道大学 | 6430005004014 | 随意契約(その他) | 0.82億円 |
| 国立大学法人東京大学 | 5010005007398 | 随意契約(その他) | 0.66億円 |
| 国立大学法人京都大学 | 3130005005532 | 随意契約(その他) | 0.63億円 |
| 国立大学法人東北大学 | 7370005002147 | 随意契約(その他) | 0.62億円 |
| 国立研究開発法人防災科学技術研究所 | 3050005005210 | 随意契約(その他) | 0.36億円 |
| 国立大学法人東京大学 | 5010005007398 | 随意契約(その他) | 0.32億円 |
| 国立研究開発法人防災科学技術研究所 | 3050005005210 | 随意契約(その他) | 0.29億円 |
| 国立大学法人東京大学 | 5010005007398 | 随意契約(その他) | 0.25億円 |
| 国立大学法人東京大学 | 5010005007398 | 随意契約(その他) | 0.24億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- 測地学分科会 文部科学省 · 最終開催 2026.06.08
- 科学技術・学術審議会関係法令 文部科学省 · 最終開催 2000.06.07
- 国立研究開発法人審議会防災科学技術研究所部会 文部科学省 · 最終開催 2026.07.09
同じ施策の事業
政策:9 未来社会に向けた価値創出の取組と経済・社会的課題への対応
施策:9-4 安全・安心の確保に関する課題への対応
- 国立研究開発法人防災科学技術研究所運営費交付金に必要な経費 80.7億円
- 地震調査研究推進本部 6.4億円
- 地震防災研究戦略プロジェクト 4.6億円
- 火山調査研究推進本部 4.1億円
- 即戦力となる火山人材育成プログラム 1.1億円
- 国立研究開発法人防災科学技術研究所施設整備に必要な経費 0円
根拠法令・関係する計画
- 活動火山対策特別措置法 第三十条
- 国土強靱化基本計画(令和5年7月28日閣議決定)
- 御嶽山の噴火を踏まえた火山観測研究の課題と対応について(平成26年11月科学技術・学術審議会測地学分科会地震火山部会決定)
- 御嶽山噴火を踏まえた今後の火山防災対策の推進について(平成27年3月26日中央防災会議 防災対策実行会議 火山防災対策推進ワーキンググループ決定)
- 火山調査研究の推進について-火山に関する観測、測量、調査及び研究の推進についての総合的かつ基本的な施策-中間取りまとめ(令和7年3月28日火山調査研究推進本部)
- 防災基本計画(昭和38年6月中央防災会議策定、令和6年6月修正)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 1694)を加工。