教科書の検定調査発行供給等
文部科学省(初等中等教育局 教科書課)の事業。令和7年度当初予算 491億円(前年度 491億円)、令和8年度概算要求 496億円。主な支出先は東京書籍株式会社、光村図書出版株式会社。
事業の目的
確かな学力の育成に資するため、教科の主たる教材として全ての児童生徒が使用する必要がある教科書について、その水準と多様性を十分に確保し、必要とされる部数が供給されるよう取り組むとともに、義務教育段階においては憲法第26条に掲げる義務教育無償の精神を広く実現するため、法令に則り教科書を無償で児童生徒に給与するほか、教科書等の効果的な活用を図る。更に、教育の機会均等の観点から、障害のある児童生徒のための教科用特定図書等の普及を促進するとともに、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実し、「主体的・対話的で深い学び」を実現する観点から、学習者用デジタル教科書の普及を促進する。
事業の概要
義務教育段階の児童生徒に係る教科書については、教科書発行者と文部科学省で直接購入契約を結び、児童生徒に無償で給与する。加えて、障害のある児童生徒のための教科用特定図書等の普及を促進するため、教科用特定図書等を製作する者向けに教科書デジタルデータの提供を行うとともに効率的な製作方法等に係る調査研究を実施する。更に、小中学校等に学習者用デジタル教科書を提供する事業や学習者用デジタル教科書の学習効果、配信基盤の整備の観点等からの実証等を実施する。
現状・課題
・憲法第26条に掲げる義務教育無償の精神を広く実現し、教育水準の維持向上や教育の機会均等の保障を図るため、児童生徒に必要とされる教科書が無償で確実に供給されるよう取り組む必要がある。
・発達障害や視覚障害等により視覚による認識に困難がある児童生徒は、通常の検定教科書で使用される文字や図形等を認識することに困難を抱えている。この課題を解決し、教育の機会均等を図るため、拡大教科書や点字教科書、教科書の内容を音声で読みあげる等の機能を持つ音声教材等の「教科用特定図書等」の普及を促進する必要がある。
・「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて、GIGAスクール構想の下で配備されている一人一台の情報端末の活用等による「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が課題となっている。デジタル教科書は、情報端末を活用して個別最適な学び等を効果的かつ効率的に充実することができることから、本事業により学校現場に学習者用デジタル教科書を提供し、実際の活用を通して普及を促進する必要がある。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 488億円 | 486億円 | 485億円 | 491億円 | 491億円 | 496億円 |
当初予算。令和7年度は別に補正予算 1.9億円。
支出先(国から直接、上位10者)
令和6年度の支出実績。支出先は全24者。このほか再委託・再交付の先が 1 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 東京書籍株式会社 | 7011501003104 | 随意契約(その他) | 133億円 |
| 光村図書出版株式会社 | 2010701009444 | 随意契約(その他) | 81.7億円 |
| 株式会社新興出版社啓林館 | 7120001023849 | 随意契約(その他) | 46.7億円 |
| 教育出版株式会社 | 2010001014599 | 随意契約(その他) | 46.2億円 |
| その他 | — | 随意契約(その他) | 34.8億円 |
| 日本文教出版株式会社 | 6120001034095 | 随意契約(その他) | 33.7億円 |
| 株式会社帝国書院 | 2010001023179 | 随意契約(その他) | 26.3億円 |
| 株式会社教育芸術社 | 6013301002690 | 随意契約(その他) | 19.5億円 |
| 開隆堂出版株式会社 | 1010001013809 | 随意契約(その他) | 18.5億円 |
| 大日本図書株式会社 | 8010001049128 | 随意契約(その他) | 17.1億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- 教科用図書検定調査審議会第2部会 文部科学省
- 教科用図書検定調査審議会第4部会 文部科学省
- 教科用図書検定調査審議会第1部会 文部科学省
- 教科用図書検定調査審議会第3部会 文部科学省
- 教科用図書検定調査審議会第5部会 文部科学省
同じ施策の事業
政策:2 確かな学力の向上、豊かな心と健やかな体の育成と信頼される学校づくり
施策:2-1 確かな学力の育成
- 補習等のための指導員等派遣事業 116億円
- 教育課程研究センター 7.6億円
- GIGAスクール構想の実現(公立学校情報機器整備費補助) 4.6億円
- 次世代の学校・教育現場を見据えた先端技術の利活用推進 3.7億円
- 高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール) 2.3億円
- 小・中・高等学校を通じた英語教育強化事業 2.2億円
- マイスター・ハイスクール事業(次世代地域産業人材育成刷新事業) 2.2億円
- 学習指導要領等の編集改訂等 1.7億円
- 学習指導要領改訂を見据えた情報活用能力の抜本的な向上 1.6億円
- 各学校・課程・学科の垣根を超える高等学校改革推進事業 1.0億円
根拠法令・関係する計画
- 教科書の発行に関する臨時措置法
- 義務教育諸学校の教科用図書の無償に関する法律
- 障害のある児童及び生徒のための教科用特定図書等の普及の促進等に関する法律
- 第3期教育振興基本計画(平成30年6月15日閣議決定)、拡大教科書普及推進会議報告(第1次:平成20年12月5日、第2次:平成21年3月30日)、「発行者の宣伝活動のあり方、採択地区の設定、教科書センターの設置運営及び発行者の指定について」(S39教科用図書検定調査審議会教科用図書分科会建議)、「デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議(第一次報告)」(令和3年6月デジタル教科書の今後の在り方等に関する検討会議)、第4期教育振興基本計画(令和5年6月16日閣議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 1495)を加工。