検疫くん蒸剤の安全使用技術確立事業委託費
農林水産省(消費・安全局 植物防疫課)の事業。令和7年度当初予算 0.10億円、令和8年度概算要求 0.37億円。
事業の目的
輸入農産物に対する検疫くん蒸による環境・人への負荷を低減しつつ、農産物の安定供給に資するため、検疫くん蒸剤の排出ガスの回収や除毒技術を確立し、農作物の利用実態を踏まえた農作物中の残留傾向を特定するとともに、くん蒸によらない消毒方法を開発する。
事業の概要
検疫くん蒸剤の排出ガスの回収・除毒等技術の実証試験、くん蒸が不可欠な農作物のうち加工工程等を経た農作物中の残留量及び減衰傾向の特定及びくん蒸剤による消毒の実施が困難な品目についてくん蒸剤によらない消毒方法の開発に必要な殺虫試験等を実施する。
現状・課題
植物検疫では、輸入時の検査で農産物等から病害虫が発見された場合、その多くは臭化メチル等による検疫くん蒸剤で消毒を行い、輸入を認めている。臭化メチルは、最も多く使用されている検疫くん蒸剤であるが、モントリオール議定書によりオゾン層破壊物質に指定されており、日本を含め回収・除毒技術等の導入による使用量の削減が求められている。
一方で、臭化メチル等検疫くん蒸剤が使用できなくなると輸入検査で病害虫が発見されて不合格となった農作物等は、廃棄・返送せざるを得なくなり、我が国の食料・飼料の安定供給に大きな影響を及ぼすおそれがある。
検疫くん蒸剤の使用には、農薬取締法に基づく農薬登録及び食品衛生法に基づく安全性の確保が必要であるが、くん蒸剤の成分が残留しやすい品目については農薬登録及び安全性の確保が困難である。これらの品目のうち、加工工程等を経ることでくん蒸剤の残留量の低減が示唆されている品目については、検疫くん蒸剤の使用を維持するために、加工工程等を経た作物中の残留傾向を特定する必要がある。
また、農薬登録の維持に必要なデータを整備しても、くん蒸剤の成分が残留しやすく、加工工程等を経ても残留量が低減されない品目については、検疫くん蒸剤による消毒が困難であることから、これら品目に対する消毒措置を確保するため、検疫くん蒸剤に代わる消毒方法(加熱加工消毒等)の確立が必要である。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | — | — | 0円 | 0.10億円 | 0.37億円 |
当初予算。
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根拠法令・関係する計画
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 20155)を加工。