商用車等の電動化促進事業(経済産業省、国土交通省連携事業)
環境省(モビリティ環境対策課 脱炭素モビリティ事業室)の事業。令和7年度当初予算 0円、令和8年度概算要求 300億円。主な支出先は一般財団法人環境優良車普及機構、公益財団法人日本自動車輸送技術協会。
事業の目的
運輸部門は我が国全体のCO2排出量の約2割を占め(温室効果ガスインベントリオフィスによる)、そのうちトラック等商用車からの排出が約4割を占めており、2050年カーボンニュートラル、2030年度46%削減目標の実現に向けて、商用車の電動化(BEV、PHEV、FCV)は必要不可欠である。
また、産業部門全体のCO2排出量は、日本全体の約35.1%、そのうち建機は約1.7%(エネルギー統計による建設機械の軽油消費量より建設機械のCO2排出量を試算)を占め、建機の電動化も必要不可欠である。
このため、本事業では商用車(トラック・タクシー・バス)や建設機械の電動化に対して補助を行い、普及初期の導入加速を支援することにより、価格低減による産業競争力強化・経済成長と温室効果ガスの排出削減を共に実現する。
事業の概要
本事業では、商用車(トラック・タクシー・バス)の電動化(BEV、PHEV、FCV※)を集中的に支援することにより、今後10年間での国内投資を呼び込み、商用車における2030年目標である8トン以下:新車販売の電動車20~30%、8トン超:累積5000台先行導入を実現し、別途実施される乗用車の導入支援等と合せ、運輸部門全体の脱炭素化を進める。また、車両の価格低減やイノベ-ションの加速を図ることにより、価格競争力を高める。
具体的には、改正省エネ法で新たに制度化される「非化石エネルギー転換目標」を踏まえた中長期計画作成義務化に伴い、BEVやFCVの野心的な導入目標を作成した事業者や、非化石エネルギー転換に伴う影響を受ける事業者等に対して、車両の導入費の集中的支援を実施する。
※BEV:電気自動車、PHEV:プラグインハイブリッド車、FCV:燃料電池自動車
また、GX建機※の普及状況を踏まえ、今後、公共工事でGX建機の使用を段階的に推進していくことに伴い、GX建機を導入する事業者等に対して、機械及び充電設備の導入費の一部を補助する。
※GX建機:国土交通省の認定を受けた電動建機。
現状・課題
改正省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)では、新たに制度化される「非化石エネルギー転換目標」を踏まえた中長期計画作成義務化に伴い、輸送事業者や荷主は、商用車のBEVやFCVの導入目標を策定することとなっている。
我が国の商用車のBEV・FCV比率はトラック:0.2%(2022年度新車販売実績)(「iea global ev outlook 2023」を基に算出)であり、諸外国と比べ低迷していることから、商用車のBEV・FCV化を集中的に支援する必要がある。支援を行うことで、国内投資(今後10年間で官民合わせて約3兆円)を呼び込み、2030年中期目標である8トン以下:新車販売の電動車20~30%、8トン超:5000台先行導入を実現するとともに、車両価格の低減を図り、価格競争力を高め、国内メーカーによるグローバル市場への参入・シェア獲得の実現を目指す。
また、建設機械はこれまでも作業効率や燃費性能の向上による省CO2化を進めてきたが、カーボンニュートラル達成には、中長期的には抜本的な動力源の見直しも含めた取組が必要である。GX建設機械認定制度を受けて、国内の需要喚起と、多様な現場における電動建機の利用促進により、今後の電動建機の普及拡大を目指す。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | — | 136億円 | 0円 | 0円 | 300億円 |
当初予算。令和7年度は別に補正予算 300億円。
支出先(国から直接、上位2者)
令和6年度の支出実績。支出先は全22者。このほか再委託・再交付の先が 22 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 一般財団法人環境優良車普及機構 | 5011105005366 | 補助金等交付 | 133億円 |
| 公益財団法人日本自動車輸送技術協会 | 4010005004660 | 補助金等交付 | 52.0億円 |
同じ施策の事業
政策:ー
施策:1 地球温暖化対策の推進
- 地域脱炭素移行・再エネ推進交付金 300億円
- 廃棄物処理施設を核とした地域循環共生圏構築促進事業 246億円
- 先進的な資源循環投資促進事業(経済産業省連携事業) 150億円
- 脱炭素移行に向けた二国間クレジット制度(JCM)促進事業 143億円
- ゼロエミッション船等の建造促進事業(国土交通省連携事業) 102億円
- 住宅のZEH・省CO2化促進事業 85.0億円
- 特定地域脱炭素移行加速化交付金 85.0億円
- コールドチェーンを支える冷凍冷蔵機器の脱フロン・脱炭素化推進事業(一部農林水産省、経済産業省、国土交通省連携事業) 70.0億円
- ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業(経済産業省連携事業) 50.2億円
- 地域共創・セクター横断型カーボンニュートラル技術開発・実証事業(一部 国土交通省、農林水産省連携事業) 49.8億円
根拠法令・関係する計画
- 特別会計に関する法律 第八十五条
- 特別会計に関する法律施行令 第五十条
- 脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進に関する法律 第四条
- 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略(令和3年6月18日閣議決定)
- GX実現に向けた基本方針(令和5年2月10日閣議決定)
- デフレ完全脱却のための総合経済対策(令和5年11月2日閣議決定)
- パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略(令和3年10月閣議決定)
- 地球温暖化対策計画(令和7年2月18日閣議決定)
- 第7次エネルギー基本計画(令和7年2月18日閣議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 7470)を加工。