AMR対策推進費
厚生労働省(感染症対策部 感染症対策課)の事業。令和7年度当初予算 17.4億円(前年度 17.0億円)、令和8年度概算要求 17.5億円。主な支出先は塩野義製薬株式会社、国立研究開発法人国立国際医療研究センター。
事業の目的
令和5年4月7日にとりまとめられた「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2023-2027(国際的に脅威となる感染症対策の強化のための国際連携等関係閣僚会議とりまとめ)」に基づき、薬剤耐性に関する各種施策を推進することにより、薬剤耐性感染症の発生・まん延を防止することを目的とする。
事業の概要
①AMR対策を推進するため、国民に対し薬剤耐性や抗微生物薬の適正使用に関する知識や理解を深めるための普及啓発等を行う。 ※事業開始年度:平成29年度
②薬剤耐性に関する医療・福祉における情報を集約し、医療専門職、福祉従事者等に向けたオンラインでの情報提供や研修機会を提供する機関として臨床情報センターを設置し、医療・介護福祉分野における情報提供や啓発・教育を推進し、薬剤耐性対策の推進を図る。 ※事業開始年度:平成29年度
③薬剤耐性菌感染症の発生動向調査体制を確立し、問題のある薬剤耐性菌感染症の早期警告や院内感染対策指針の作成、さらには抗生物質の適正使用等の対策を実施する。 ※事業開始年度:平成12年度(平成28年度までは「院内感染対策」事業の一部として実施。)
④企業が国の薬剤耐性対策(販売量の適正水準維持)に協力することで生じる減収に対して、一定額の収入を国が支援すると同時に、抗菌薬の開発を促す。 ※事業開始年度:令和5年度
現状・課題
薬剤耐性を持った細菌やウイルスが増えると、従来の薬が効かなくなることから、これまでは感染、発症しても軽症で回復できた感染症の治療が困難になり重症化・死亡に至る可能性が高まる。そのため、薬剤耐性(AMR)の発生をできる限り抑制し、薬剤耐性微生物(ARO)による感染症のまん延を防止することが重要である。日本においては、黄色ブドウ球菌におけるメチシリン耐性率等、一部の薬剤耐性率が他の先進諸国と比較し高い水準にあるため、感染予防・管理の徹底、抗微生物薬の適正使用の推進により、対策を進めていく必要がある。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 4.2億円 | 4.7億円 | 15.6億円 | 17.0億円 | 17.4億円 | 17.5億円 |
当初予算。令和7年度は別に補正予算 0.33億円。
支出先(国から直接、上位9者)
令和6年度の支出実績。支出先は全8者。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 塩野義製薬株式会社 | 9120001077430 | 補助金等交付 | 10.2億円 |
| 国立研究開発法人国立国際医療研究センター | 8011105004456 | 随意契約(その他) | 3.9億円 |
| ファイザー株式会社 | 5011001126167 | 補助金等交付 | 0.63億円 |
| 国立感染症研究所 | — | その他 | 0.58億円 |
| 国立研究開発法人国立国際医療研究センター | 8011105004456 | 随意契約(その他) | 0.38億円 |
| 日本コンベンションサービス株式会社 | 2010001033161 | 一般競争契約(最低価格) 3者 | 0.31億円 |
| 株式会社ティーケーピー | 7010001105955 | 一般競争契約(最低価格) 1者 | 0.03億円 |
| 扶桑速記印刷株式会社 | 9010001027784 | 随意契約(少額) | 0.00億円 |
| 株式会社スワン | 4010001047812 | 随意契約(少額) | 0.00億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- 感染症部会 厚生労働省 · 最終開催 2026.07.08 · 次回 2026.09.30
- 薬剤耐性(AMR)に関する小委員会 厚生労働省 · 最終開催 2026.07.15
- エイズ・性感染症に関する小委員会 厚生労働省 · 最終開催 2025.07.25
- 匿名感染症関連情報の第三者提供に関する小委員会 厚生労働省 · 最終開催 2026.06.17
- 新型インフルエンザ対策に関する小委員会 厚生労働省 · 最終開催 2026.04.23
同じ施策の事業
政策:Ⅰー5 新興感染症への対応を含め、感染症の発生・まん延を防止するとともに、感染症による健康危機発生時に迅速かつ適切に対処する体制を整備すること
施策:5-1 新興感染症への対応を含め、感染症の発生・まん延の防止を図ること
- 特定B型肝炎ウイルス感染者給付金等支給業務費交付金 1,181億円
- 肝炎治療特別促進事業費 66.4億円
- 検疫業務等に必要な事業 30.3億円
- 結核患者療養諸費・結核医療費補助金・結核医療費負担金 29.6億円
- 肝炎ウイルス検査等事業費(肝炎患者等の重症化予防推進事業) 20.0億円
- ワクチン等対策事業 14.8億円
- 肝がん・重度肝硬変治療研究促進事業 13.6億円
- 感染症予防事業費等負担金(感染症発生動向調査事業を除く) 13.5億円
- 予防接種事故救済給付費 12.6億円
- 特定感染症検査等事業費 12.1億円
根拠法令・関係する計画
- 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
- 薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン2023-2027(令和5年4月7日 国際的に脅威となる感染症対策の強化のための国際連携等関係閣僚会議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 2136)を加工。