多国間枠組におけるデータ流通等に係る連携強化事業
総務省(国際戦略課 AI政策推進室)の事業。令和7年度当初予算 3.0億円(前年度 1.4億円)、令和8年度概算要求 3.0億円。主な支出先は株式会社エイチ・アイ・エス、PwCコンサルティング合同会社。
事業の目的
昨今発展著しいAIは、インターネットを通じて世界中のどこでも利用可能であることから、国際的なルール作りが求められている。AIは更なる経済成長や社会課題解決をもたらす一方で、機密情報の漏洩や偽情報の蔓延など、様々な課題が提起されている。したがって、国際社会における安全、安心で信頼できるAIの実現のため、AIに関する国際的なルール形成に参画し、議論を主導することが重要である。
また、インターネットに関しては社会経済の基幹的インフラの役割を担っており、民主主義の基盤となり得る。社会の基盤としての自由で開かれた相互運用性、信頼性のある安全なインターネットの実現のため、我が国としてマルチステークホルダー型の民主主義的価値観(さまざまな関係者や利害関係者(ステークホルダー)の意見や利益を考慮しながら、意思決定を行う民主主義の考え方)に根付いたインターネットガバナンスの重要性を示すことが重要である。
事業の概要
国際社会での安心、安全で信頼できるAIの実現のため、広島AIプロセスの推進や、G7、G20等の国際的枠組み及び各種フォーラムへの参加を通じて議論を主導する。インターネットガバナンスについては、国内外の動向について調査研究を行い、その成果を踏まえ、産業界、学術界、市民社会等のマルチステークホルダーとの連携を強化に取り組む。
現状・課題
2023年12月、G7で「広島AIプロセス包括的政策枠組み」及び「広島AIプロセスを前進させるための作業計画」に合意した。また、2024年5月には日本が議長を務めたOECD閣僚理事会において、広島AIプロセスの精神に賛同する国・地域の自発的な枠組みである「広島AIプロセス・フレンズグループ」を立ち上げ、2025年2月末には東京にて初の対面会合を開催した。また、同月にはOECDの協力の下、国際行動規範を自主的に遵守するAI開発企業が履行状況を報告・公表するための「報告枠組み」の運用を開始した。対面会合においては、報告枠組みへの参加促進を支援するため、同グループの「パートナーズコミュニティ」を立ち上げ、AI関連企業や国際機関が参加している。
インターネットガバナンスについて、2023年10月に我が国がホスト国として開催したインターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)は、2025年末にはWSIS+20レビューにて見直しが予定されているところ、2025年ノルウェーで開催される第20回IGF会合やWSIS+20関連会合において、IGF体制の維持・改善に貢献する必要がある。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0円 | 1.5億円 | 23.0億円 | 1.4億円 | 3.0億円 | 3.0億円 |
当初予算。
支出先(国から直接、上位9者)
令和6年度の支出実績。支出先は全9者。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 株式会社エイチ・アイ・エス | 6011101002696 | 随意契約(不落・不調) | 0.49億円 |
| PwCコンサルティング合同会社 | 1010401023102 | 一般競争契約(総合評価) 2者 | 0.34億円 |
| 個人A | — | 随意契約(少額) | 0.01億円 |
| 株式会社キャリアコンサルティング | 1010001120613 | 随意契約(少額) | 0.01億円 |
| 株式会社二番工房 | 9010001053673 | 随意契約(少額) | 0.01億円 |
| Hanco (Al Tala’a International Transportation Co.) | — | 随意契約(少額) | 0.01億円 |
| 株式会社オーエムシー | 9011101039249 | 随意契約(少額) | 0.01億円 |
| リトルスタジオインク株式会社 | 5011001036960 | 随意契約(少額) | 0.00億円 |
| 株式会社ビジョン | 9011101033243 | その他 | 0.00億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- AIネットワーク社会推進会議 総務省 · 最終開催 2026.08.07
同じ施策の事業
政策:Ⅴ 情報通信(ICT政策)
施策:6 ICT分野における国際戦略の推進
- 国際電気通信連合(ITU)分担金・拠出金 5.7億円
- 国際会議への対応 2.5億円
- アジア・太平洋電気通信共同体(APT)分担金・拠出金 2.2億円
- 経済協力開発機構(OECD)への拠出 1.3億円
- ITUとの連携による気候変動問題に対応したデジタル化等の推進に関する国際協力事業 0.88億円
- 国際情報収集・分析、戦略的な国際情報発信等の実施 0.88億円
- ICT海外展開パッケージ支援事業(令和5年第一次補正以降は安全性・信頼性を確保したデジタルインフラの海外展開支援事業) 0.50億円
- 外為法に基づく対内直接投資審査の強化 0.37億円
- ICT発展に向けた日ASEAN共同調査・研究事業 0.15億円
根拠法令・関係する計画
- 総務省設置法 第四条
- 「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和6年6月21日閣議決定)
- 「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画」(令和6年6月21日閣議決定)
- 「知的財産推進計画2024」(令和6年6月4日閣議決定)
- 「経済財政運営と改革の基本方針2024」(令和6年6月21日)
- 「統合イノベーション戦略2024」(令和6年6月4日閣議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 874)を加工。