エネルギー・環境分野の中長期的課題解決に資する新技術先導研究プログラム
経済産業省(脱炭素成長型経済構造移行投資促進課 エネルギー・環境イノベーション戦略室)の事業。令和7年度当初予算 47.2億円(前年度 47.7億円)、令和8年度概算要求 38.0億円。主な支出先は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構。
事業の目的
・2050年カーボンニュートラル実現に向けてエネルギー・環境分野の中長期的な課題を解決するためには、国家プロジェクトの推進に加えて、20年後、30年後の新たな成長分野を創り出していく戦略的な取組みが必要である。
・このため本事業において、ハイリスクだがインパクトのある技術の原石を発掘し、将来の国家プロジェクト化やベンチャーによる事業化等を見据えて磨き上げることを目的とする。
事業の概要
先導研究:2040年頃の実用化を目指す事業。産業界・アカデミアからの技術シーズ及び社会・産業ニーズを元にした研究開発課題を設定し、国家プロジェクトを含む産学連携体制による共同研究等につなげるための先導的な研究を支援。また、G20を中心とした諸外国の研究機関との国際共同研究を実施。
未踏チャレンジ:2050年頃の実用化を目指す事業。先導研究よりチャレンジングな研究開発を支援。
技術戦略策定調査、情報発信事業:国として実施すべき技術分野を優先順位付けし、各技術について技術戦略を策定するための調査を実施。また、先導研究の成果等をweb等を通じて国内外に発信し、全世界に向けて投資を促進。
現状・課題
2020年10月26日の国会での菅総理の所信表明演説にて、成長戦略の柱に経済と環境の好循環を掲げてグリーン社会の実現に最大限注力すること、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにすること(2050年カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現)を目指すことを宣言したことから、その実現に向けて革新的なイノベーションに基づく技術開発が必要不可欠となった。2050年カーボンニュートラルの実現は容易なものではなく、産業部門においては、低炭素・脱炭素に向けた革新的な製造プロセスに関するイノベーションが不可欠である。エネルギー・環境分野の新規技術開発では、原理検証、要素技術開発、小規模実証、パイロット施設による事業化に向けた検討等多くのステップが必要であるため、社会実装までに長期間を要するのが一般的である。このため事業者が負わなければならない開発リスクも多大なものとなることから、新しい着想に基づく要素技術開発や小規模実証等の先導的技術開発を着実に実施することは極めて重要である。
主要先進国においてもイノベーションに基づく技術開発を着実に推進しており、日米気候パートナーシップにおいて合意された、気候・クリーンエネルギー技術のイノベーション協力や、欧州におけるHorizon Europeでも環境エネルギー分野の研究開発にも重点が置かれること等を踏まえると、国内外問わず優れた研究リソースを積極的に活用して、開発の加速化を図ることも重要である。2050年カーボンニュートラルを確実にするため、ここ数年の間に、先導研究を集中的に実施し、「基金プロジェクト化」や、「国家プロジェクト化」等につなげ、また、ひいては将来の大幅な予算の削減につながることから、こうした将来の大幅な温暖化ガス排出削減と新規市場創成につながるような技術シーズを発掘することが求められている。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 39.5億円 | 52.9億円 | 48.0億円 | 47.7億円 | 47.2億円 | 38.0億円 |
当初予算。うち特別会計 47.2億円(エネルギー対策)。
支出先(国から直接、上位1者)
令和6年度の支出実績。支出先は全65者。このほか再委託・再交付の先が 91 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | 2020005008480 | 運営費交付金交付 | 49.9億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 経済産業省 · 最終開催 2026.03.06
- 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 エネルギー構造転換分野ワーキンググループ 経済産業省 · 最終開催 2026.09.16
- 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 産業構造転換分野ワーキンググループ 経済産業省 · 最終開催 2026.07.08
- 産業構造審議会 グリーンイノベーションプロジェクト部会 グリーン電力の普及促進等分野ワーキンググループ 経済産業省 · 最終開催 2026.04.15
同じ施策の事業
政策:6資源エネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保並びに脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進
施策:ー
- ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(AI基盤モデル及び先端半導体関連技術開発事業) 1,617億円
- 石油備蓄事業(うち国家備蓄石油増強対策事業(石油分)) 1,163億円
- 次世代半導体の量産等に向けた出資事業 1,000億円
- 電源等の立地地域への支援事業(うち電源立地地域対策交付金) 777億円
- 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金 760億円
- 脱炭素成長型経済構造移行推進機構出資金 700億円
- GXサプライチェーン構築支援事業 610億円
- 石油天然ガス田の探鉱・資産買収等事業に対する出資金 563億円
- 原子力損害賠償・廃炉等支援機構交付金 470億円
- 石油備蓄事業(うち緊急時放出に備えた国家備蓄石油及び国家備蓄施設の管理委託費(石油分)) 468億円
根拠法令・関係する計画
- 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法第15条第1項第1号、第9号 第十五条
- 特別会計に関する法律 第八十五条
- 2050 年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略(令和3年6月18日)
- エネルギー・環境イノベーション戦略(平成28年4月19日 総合科学技術・イノベーション会議)
- 革新的環境イノベーション戦略(令和2年1月21日 統合イノベーション戦略推進会議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 3735)を加工。