脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム
経済産業省(省エネルギー・新エネルギー部 省エネルギー課)の事業。令和7年度当初予算 58.0億円(前年度 60.0億円)、令和8年度概算要求 48.0億円。主な支出先は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構。
事業の目的
エネルギー基本計画(令和7年2月閣議決定)や、「GX実現に向けた基本方針」(令和5年2月)等を踏まえ、GXの加速に向けて、民間企業に蓄積された知識を活用し、業種横断的に省エネに資する技術開発を促進することによって、ここで開発された新たな技術が広く社会に浸透し、家庭部門のみならず、産業部門も含め、一層の省エネ・脱炭素化が進展することを目的とする。
事業の概要
開発段階に合わせた4つのフェーズ毎の支援や、重点課題に関する長期的な視点での技術開発を支援する。
(1)個別課題推進スキーム
①FS調査:シーズの事業性や省エネルギー効果の検討等のための事前調査を行う。
②インキュベーション研究開発:技術開発・導入シナリオの策定等を行う。
③実用化開発フェーズ:保有技術等をベースとした応用技術開発を行う。
④実証開発フェーズ:事業化に必要な実証データの取得等を行う。
(2)重点課題推進スキーム
重点テーマに関する技術開発を行う。
現状・課題
エネルギー基本計画(令和7年2月)において、「更なる省エネルギーのためには非連続的な技術開発・取組強化も必要となるため、資源エネルギー庁と国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が策定する「省エネルギー・非化石エネルギー転換技術戦略」なども見直しながら、NEDOプロジェクト等により、高効率機器・デジタル技術等のイノベーションを促進していく」とされている。また、「革新的環境イノベーション戦略」(令和2年1月)においても、2050年までの擁立を目指す具体的な行動計画(5分野15課題)に貢献する1つのテーマとして、「分野間の連携による横断的な省エネ技術の開発、利用拡大」があり、2050年を目標とした大幅な省エネルギーを実現する革新的な技術開発を継続的に支援する必要がある。さらに、「GX実現に向けた基本方針」(令和5年2月)において、「民間部門に蓄積された英知を活用し、(中略)、脱炭素分野で新たな需要・市場を創出し、日本の産業競争力を再び強化することを通じて、経済成長を実現していく必要がある。」とされており、省エネルギー技術を含む脱炭素技術を最大限活用し、GXを加速させることの重要性が述べられている。家庭部門のCO2排出量の1/3を占める給湯部門の一層の省エネの進展や、工場における熱供給の1/4を占める蒸気による熱供給の効率化のためには、新たな技術の開発・実証が必要であるが、他方で、こうした技術開発・実証においては従来技術の延長ではなくブレークスルーが必要であり、そのためには多くの時間や設備投資等の費用がかかり、加えて開発リスクも高まることから、企業単独では投資に踏み切れないという課題が存在。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 75.5億円 | 71.6億円 | 65.0億円 | 60.0億円 | 58.0億円 | 48.0億円 |
当初予算。うち特別会計 58.0億円(エネルギー対策)。
支出先(国から直接、上位1者)
令和6年度の支出実績。支出先は全24者。このほか再委託・再交付の先が 23 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | 2020005008480 | 運営費交付金交付 | 65.9億円 |
同じ施策の事業
政策:6資源エネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保並びに脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進
施策:ー
- ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(AI基盤モデル及び先端半導体関連技術開発事業) 1,617億円
- 石油備蓄事業(うち国家備蓄石油増強対策事業(石油分)) 1,163億円
- 次世代半導体の量産等に向けた出資事業 1,000億円
- 電源等の立地地域への支援事業(うち電源立地地域対策交付金) 777億円
- 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金 760億円
- 脱炭素成長型経済構造移行推進機構出資金 700億円
- GXサプライチェーン構築支援事業 610億円
- 石油天然ガス田の探鉱・資産買収等事業に対する出資金 563億円
- 原子力損害賠償・廃炉等支援機構交付金 470億円
- 石油備蓄事業(うち緊急時放出に備えた国家備蓄石油及び国家備蓄施設の管理委託費(石油分)) 468億円
根拠法令・関係する計画
- 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法 第十五条
- 特別会計に関する法律 第八十五条
- 2030年度におけるエネルギー需給の見通し(令和3年10月22日)
- GX 実現に向けた基本方針(令和5年2月10日 閣議決定)
- エネルギー基本計画(令和7年2月18日 閣議決定)
- パリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略(令和3年10月22日 閣議決定)
- 省エネルギー・非化石エネルギー転換技術戦略2024(令和6年5月14日)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 3789)を加工。