水環境に関する国際協力推進費
環境省(水・大気環境局 環境管理課)の事業。令和7年度当初予算 1.5億円(前年度 1.9億円)、令和8年度概算要求 1.2億円。主な支出先は国連大学、公益財団法人地球環境戦略研究機関。
事業の目的
2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)では、「2030年までに、汚染の減少、投棄廃絶と有害な化学物質や物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模での大幅な増加により、水質を改善する。」との世界的な目標が示されるとともに、目標の達成に向け「2030 年までに、開発途上国における水と衛生分野での活動や計画を対象とした国際協力と能力構築支援を拡大する。」旨が示されている。上記をふまえ、水環境対策の最先進国である我が国が、経験と技術を多くの地域に最大限伝えることにより、国際的な水環境問題を中心にその改善の取組を推進することと共に、我が国の民間企業の有する優れた水処理技術の海外展開を支援することを目的とする。
事業の概要
アジア水環境パートナーシップ事業(WEPA)によるアジア・モンスーン地域13ヶ国の行政関係者の協力体制構築、情報共有や、二国間技術協力による現地行政官等を対象とした研修や専門家派遣等の取組を実施し、各国の法制度整備や政策実行能力向上等を図る。加えて、WEPAパートナー国等と連携の下、国連大学拠出金を通じて、持続可能な社会を実現する汚水処理システムの確立に向け、地域特性に応じた汚水処理システムの最適化等に必要となる法制度等について提言する。また、アジア水環境改善モデル事業を通じて我が国の民間企業の有する優れた水処理技術を海外に展開・普及促進することで、アジアにおける途上国の水環境改善と本邦企業等の発展を促し、総合的な水資源管理への貢献を目指す。
現状・課題
アジア水環境パートナーシップ事業(WEPA)の取組は、現在第Ⅴ期(R6-10)に移っており、多様化する水問題に対応し、社会や地域の状況に適切に対応しつつ持続可能な水環境管理を実施するため、水環境に関わる関係者の知見・経験・技術を活用し、中央政府行政官の制度見直し・目標設定能力の向上を進めている。また、その構築に向けたアクションプログラムの策定支援等を進めているところであるが、アジア諸国の人口増加や経済成長が著しい中、各国の水環境ガバナンスが不足しており、水環境に関する制度や施設の整備が追いついておらず、水環境の改善は進んでいない。また、アジア水環境改善モデル事業では、実施可能性調査や現地実証試験、展開促進調査検討を実施しているが、事業を実施したものの、海外展開を断念された事業もある。これらは商習慣の違いや水環境に関する法体制が未整備であることが要因であると示唆されるが、今後はモデル事業を実施した民間企業が事業化を実現する過程や、また事業展開できなかった理由などを分析し、アジア各国への国際貢献や、本邦企業の発展等に繋げていく必要がある。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 0.70億円 | 0.64億円 | 1.9億円 | 1.9億円 | 1.5億円 | 1.2億円 |
当初予算。
支出先(国から直接、上位8者)
令和6年度の支出実績。支出先は全8者。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国連大学 | 7011005002973 | その他 | 0.60億円 |
| 公益財団法人地球環境戦略研究機関 | 8021005009182 | その他 | 0.46億円 |
| 日本ミクニヤ株式会社 | 5020001088425 | 随意契約(公募) 1者 | 0.20億円 |
| 公益財団法人地球環境センター | 9120005012202 | 随意契約(公募) 1者 | 0.15億円 |
| いであ株式会社 | 7010901005494 | 一般競争契約(総合評価) 1者 | 0.13億円 |
| 公益財団法人国際湖沼環境委員会 | 9160005008337 | 一般競争契約(総合評価) 1者 | 0.10億円 |
| 株式会社オリエンタルコンサルタンツグローバル | 2011001100372 | 随意契約(公募) 1者 | 0.10億円 |
| 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 | 3010401011971 | 一般競争契約(総合評価) 1者 | 0.07億円 |
同じ施策の事業
政策:ー
施策:3 大気・水・土壌環境等の保全
- ロンドン議定書実施のための不発弾陸上処理事業 9.6億円
- 海洋プラスチックごみ総合対策費 6.6億円
- 大気汚染防止推進費 4.6億円
- モビリティ大気汚染対策推進費 4.4億円
- 光化学オキシダント等総合対策費 3.6億円
- 大気環境に関する国際協力推進費 3.4億円
- 海洋環境に係る条約対応及び調査検討事業費 2.4億円
- 農薬環境影響評価対策費 2.3億円
- 土壌汚染対策費 2.1億円
- 水質汚濁防止推進費 2.0億円
根拠法令・関係する計画
- 水循環基本法(平成26年法律第16号)第21条
- ・インフラシステム海外展開戦略2030(令和6年12月閣議決定)
- ・持続可能な開発目標(SDGs)(国連、平成27年9月)
- ・水循環基本計画(令和6年8月閣議決定)
- ・第六次環境基本計画(令和6年5月閣議決定)
- 他
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 4810)を加工。