水素社会推進に向けた先導的な技術開発・実証事業(うち競争的な水素等サプライチェーン構築に向けた技術開発事業)
経済産業省(省エネルギー・新エネルギー部 水素・アンモニア課)の事業。令和7年度当初予算 83.0億円(前年度 86.2億円)、令和8年度概算要求 73.0億円。主な支出先は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構。
事業の目的
水素等の供給基盤について、コストの低減と供給の安定化を実現するため、水素を製造・貯蔵・輸送・利用するための設備や機器、システム等(タンク、充填ホース、計量システム等)の更なる高度化・低廉化・多様化につながる研究開発等を支援するとともに、規制改革実施計画等に基づき、一連の水素等サプライチェーンにおける規制の整備や合理化、国際標準化のために必要な研究開発等を行うことを目的とする。
事業の概要
①国際水素等サプライチェーン(液化水素運搬船による海上輸送技術等)
②国内水素等サプライチェーン(水素導管による陸送技術等)
③水素ステーション(水素充填技術等)
④評価基盤(水素に適した鋼材等)
の4つの分野において、以下の取組を行う。
(1)水素関連技術の高度化等につながる研究開発等
水素関連設備の大型化やコスト削減、新たな水素需要の広がりに対応した水素供給インフラの整備などを支援する。
(2)規制適正化・国際標準化のために必要な研究開発等
規制改革実施計画等に基づき、安全性を前提とした規制の合理化・適正化に資する研究開発を行う。また、水素関連技術に関して、ISO規格等の提案に結びつける検討を進めるとともに、国際標準化に必要なデータ取得を行う。
現状・課題
水素は、電力分野、運輸分野、電化が困難な産業部門等の脱炭素化を可能とするカーボンニュートラルに必要不可欠なエネルギーである。また、多様な資源から製造できるエネルギーであり、国内外様々な地域から調達することができるため、エネルギー調達の多様化にもつながる。他方、現時点では、既存の化石燃料に比べ、技術が発展途上であるとともに、割高な燃料であることが課題である。加えて、エネルギーを転換するに当たっては、これまで水素のエネルギーとしての活用が想定されていなかった既存の保安規制では実態に即さない可能性があり、安全性を確保しつつ水素の普及拡大を行うことができるよう、保安規制の見直しを図る必要がある。そのため、すでに採択されたグリーンイノベーション基金事業「大規模水素サプライチェーンの構築プロジェクト」や「再エネ等由来の電力を活用した水電解による水素製造」等とも連携しながら、本予算では、①国際水素等サプライチェーン(液化水素船による海上輸送技術、水素混焼・専焼発電技術等)、②国内水素等サプライチェーン(水素導管やトレーラーによる陸送技術等)、③水素ステーション(圧縮機やディスペンサーの水素充填技術等)、④評価基盤(水素に適した鋼材、液化水素関連製品の評価等)の4つの分野において、水素関連技術の高度化等につながる研究開発等や、規制の適正化・国際標準化に必要な研究開発等に対して支援する。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| — | 0円 | 80.0億円 | 86.2億円 | 83.0億円 | 73.0億円 |
当初予算。うち特別会計 83.0億円(エネルギー対策)。
支出先(国から直接、上位1者)
令和6年度の支出実績。支出先は全33者。このほか再委託・再交付の先が 38 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | 2020005008480 | 運営費交付金交付 | 128億円 |
同じ施策の事業
政策:6資源エネルギーの安定的かつ効率的な供給の確保並びに脱炭素成長型経済構造への円滑な移行の推進
施策:ー
- ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業(AI基盤モデル及び先端半導体関連技術開発事業) 1,617億円
- 石油備蓄事業(うち国家備蓄石油増強対策事業(石油分)) 1,163億円
- 次世代半導体の量産等に向けた出資事業 1,000億円
- 電源等の立地地域への支援事業(うち電源立地地域対策交付金) 777億円
- 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金 760億円
- 脱炭素成長型経済構造移行推進機構出資金 700億円
- GXサプライチェーン構築支援事業 610億円
- 石油天然ガス田の探鉱・資産買収等事業に対する出資金 563億円
- 原子力損害賠償・廃炉等支援機構交付金 470億円
- 石油備蓄事業(うち緊急時放出に備えた国家備蓄石油及び国家備蓄施設の管理委託費(石油分)) 468億円
根拠法令・関係する計画
- 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構法 第十五条
- 特別会計に関する法律 第八十五条
- 2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略(令和3年6月18日決定)
- エネルギー基本計画(令和3年10月22日閣議決定)
- 成長戦略実行計画(令和3年6月18日閣議決定)
- 水素基本戦略(令和5年6月6日関係閣僚会議決定)
- 規制改革実施計画(平成25年6月14日閣議決定、平成27年6月30日閣議決定、平成29年6月9日閣議決定、令和2年7月17日閣議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 5860)を加工。