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特別会計事業番号 5856担当 経済産業省 商務情報政策局 電池産業課開始 2023

次世代蓄電池・材料評価技術開発事業

経済産業省(商務情報政策局 電池産業課)の事業。令和7年度当初予算 20.0億円(前年度 18.0億円)、令和8年度概算要求 36.0億円。主な支出先は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術研究機構、技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター。

令和7年度 当初予算20.0億円
令和8年度 概算要求36.0億円
令和6年度 執行額19.4億円
支出先20者

事業の目的

蓄電池は、モビリティの電動化や再生可能エネルギーの導入拡大等、2050カーボンニュートラルを実現するために不可欠であり、我が国が世界の蓄電池のサプライチェーンにおける中核を占めるようになっていくことが重要。そのためには、次世代電池の技術開発等により将来の市場獲得に向けた取組を推進することが必要不可欠。

これを踏まえ、現行の液系リチウムイオン電池(LIB)を超える性能を持つ次世代全固体LIBの早期社会実装と普及に向け、電池材料の製品化に必要なセル作成・評価を行うための標準電池モデルの開発など、材料評価共通基盤の構築を目指す。本事業で構築する材料評価共通基盤により、将来にわたる継続的な研究開発を支援することで、次世代電池の開発の加速とリスク低減、競争力の強化を図り、日本の蓄電池産業及び素材産業を活性化させることを目的とする。

また、現行の液系LIB生産に係る重要鉱物が特定国に依存しており、輸出管理による供給停滞など地政学リスクが顕在化していることから、サプライチェーンの持続可能性の向上に向けて、資源調達リスクを抑え、かつLIBと同等以上の性能を有する革新型蓄電池の実用化に向けた技術開発を行う。

事業の概要

本事業について、以下の研究開発・技術開発に係る取組を行う。

Ⅰ.全固体LIBについて

(1) 材料評価基盤技術開発

標準電池モデルを始めとする次世代全固体LIB用材料評価基盤技術を確立する。

(2) 全固体LIB特有の現象・機構解明

全固体LIB中のミクロな現象・機構(固体粒子同士の接触界面で起きている現象や劣化機構等)を解明する。また、そのための高度分析・解析技術を構築する。

(3) 電極・セル要素技術開発

次世代全固体LIBの電極・セルのための新材料を提案するとともに、(2)で得られた知見に基づき、新材料のポテンシャルを十分に引き出す要素技術の開発および検証を行う。これにより新たな標準電池モデルの開発など材料評価基盤技術開発の改良に繋げる。さらに、標準化を想定した試験評価データの蓄積と試験条件案の策定を行う。

Ⅱ.革新型蓄電池について

安価で供給リスクの少ない材料を使用し、かつ高い性能が期待される革新型蓄電池を開発する。開発は、大学、国研、材料・蓄電池・自動車メーカーで構成される産学連携・企業間連携の体制で行うことで、アカデミアの研究成果の速やかな民間移転と実用化検討を促す。

現状・課題

Ⅰ.全固体LIBについて

現状では全固体LIBの液系LIBに対するメリット(寿命・耐久性、急速充電性能)を引き出すまでには⾄っておらず、このためにはイオン伝導性等の性能を向上した固体電解質に加え、全固体LIB向けにカスタマイズされた正極・負極材料の探索と電池への適⽤技術が必須となる。

また、これまで開発された標準電池モデルは液系LIBのコンセプトをベースとしており、全固体LIBならではの新たな材料を評価、開発するための標準電池モデルの確⽴までは⾄っていない。そのため、現状の標準電池モデルを発展させ、全固体LIB向けの材料評価、開発につながる新規材料評価のための新たな標準電池モデルの開発が必要となる。

さらに、全固体LIBに期待される⾼い性能を安定的に引き出しサイクル寿命の向上や充放電による膨張収縮などに対する技術課題の解決のためには、特に固体電解質や活物質間の界⾯形成について、サイエンスに基づく現象解明が必要となる。

Ⅱ.革新型蓄電池について

世界的に蓄電池の需要拡大が見込まれる中で、蓄電池の生産に必要なリチウム・コバルト・ニッケル・黒鉛等について特定国に依存している状況であり、供給源の多角化及び重要鉱物に依存しない革新型蓄電池の開発が課題となっている。革新型蓄電池の実用化に向けて、まず実用化に必要な条件を満たす電池材料を探索するとともに、量産に向けた材料合成のスケールアップや工業製造プロセスの開発を通してサプライチェーンの構築を図ることが必要となる。

予算の推移

令和3年度令和4年度令和5年度令和6年度令和7年度令和8年度要求
—0円18.0億円18.0億円20.0億円36.0億円

当初予算。うち特別会計 20.0億円(エネルギー対策)。

支出先(上位10者)

令和6年度の支出実績。全20者。

支出先法人番号契約方式金額
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術研究機構2020005008480運営費交付金交付19.4億円
技術研究組合リチウムイオン電池材料評価研究センター8120905004522その他13.8億円
一般財団法人日本自動車研究所1010405010435その他0.74億円
国立大学法人東京科学大学9013205001282その他0.65億円
国立研究開発法人産業技術総合研究所7010005005425その他0.54億円
一般財団法人ファインセラミックスセンター1180005014415その他0.40億円
国立大学法人京都大学3130005005532その他0.40億円
国立研究開発法人物質・材料研究機構2050005005211その他0.35億円
公立大学法人大阪5120005020803その他0.34億円
国立大学法人豊橋技術科学大学1180305003290その他0.25億円

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出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 5856)を加工。