サイバーセキュリティ統合知的・人材育成基盤の構築/(令和5年度第一次補正においては実践的サイバーセキュリティ人材育成の拡充)
総務省(サイバーセキュリティ統括官室)の事業。令和7年度当初予算 9.0億円(前年度 8.5億円)、令和8年度概算要求 0円。主な支出先は国立研究開発法人情報通信研究機構、日本電気株式会社。
事業の目的
サイバーセキュリティ情報を国内で収集・蓄積・分析・提供するとともに、社会全体でサイバーセキュリティ人材を育成するための共通基盤を国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)に構築し、産学の結節点として開放することで、我が国全体のサイバーセキュリティ対応能力を強化する。
事業の概要
NICTにおいて、次のとおり活用可能な基盤を構築する。
① サイバーセキュリティ情報を幅広く収集・蓄積し、AIを駆使して横断的に分析することで、高信頼で即時的なサイバーセキュリティ情報を生成し、政府・セキュリティ機関等に提供。
② 国産のサイバーセキュリティ機器・サービスの開発を推進するため、最新のサイバー攻撃情報を活用し、その対応状況をサイバーセキュリティ事業者が検証できる環境を提供。
③ 収集したサイバーセキュリティ情報を活用し、高度なサイバー攻撃を迅速に検知・分析できる卓越した人材を育成。
④ NICTが保有する人材育成に関する環境・知見を民間企業・教育機関等に開放し、自律的な人材育成を推進。
なお、本事業は令和8年度から①と②を「我が国のサイバー対処能力確保のためのエコシステムの形成」へ、③と④を「我が国のサイバー対処能力強化に向けた人材育成の推進」へ移管。
現状・課題
我が国におけるサイバーセキュリティは海外製品に過度に依存しており、サイバーセキュリティ情報が海外に流出してしまうため、開発に必要な知見等の蓄積が困難な状況にある。
海外製品に依存することで、「サイバーセキュリティ情報の収集ができない」、「実データを用いた研究開発ができない」、「国産技術の開発ができない」、「サイバーセキュリティ情報収集ができない」というデータ不足のスパイラルに陥っている。
人材育成においても、海外教材に依存しており、国内機器の脆弱性を突いた攻撃や日本語の詐欺メール等の我が国特有の事例を用いた教育が困難となっている。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 7.0億円 | 7.0億円 | 8.5億円 | 8.5億円 | 9.0億円 | — |
当初予算。
支出先(上位10者)
令和6年度の支出実績。全58者。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国立研究開発法人情報通信研究機構 | 7012405000492 | 補助金等交付 1者 | 20.5億円 |
| 日本電気株式会社 | 7010401022916 | 一般競争契約(総合評価) 1者 | 11.7億円 |
| 株式会社日立製作所 | 7010001008844 | 随意契約(公募) 1者 | 1.6億円 |
| 株式会社サイバーディフェンス研究所 | 6010001120410 | 一般競争契約(最低価格) 1者 | 1.1億円 |
| 株式会社カヤック | 4021001010164 | 随意契約(公募) 1者 | 0.82億円 |
| NECソリューションイノベータ株式会社 | 7010601022674 | 一般競争契約(総合評価) 1者 | 0.64億円 |
| 株式会社朝日ネット | 9010001035779 | その他 | 0.54億円 |
| 株式会社三菱総合研究所 | 6010001030403 | 一般競争契約(総合評価) 1者 | 0.45億円 |
| アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 | 6011001106696 | その他 | 0.40億円 |
| 株式会社 クルウィット | 3012401014616 | 随意契約(公募) 1者 | 0.33億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- サイバーセキュリティタスクフォース 総務省 · 最終開催 2026.03.27
- 地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの改定等に係る検討会 総務省 · 最終開催 2026.06.08
- 電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方に関する研究会 総務省 · 最終開催 2021.11.24
- 巧妙化・複雑化するサイバー攻撃への対策の在り方に関する検討会 総務省 · 最終開催 2026.07.21
- プラットフォームサービスに関する研究会 総務省 · 最終開催 2024.02.02
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- ナショナルサイバートレーニングセンターの強化 12.0億円
- 量子インターネット実現に向けた要素技術の研究開発 12.0億円
- 量子暗号通信網の早期社会実装に向けた研究開発 10.0億円
- 医療・介護・健康データ利活用基盤高度化事業(医療研究開発推進事業費補助金) 3.0億円
- スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業 3.0億円
- サイバーセキュリティ政策に関する調査研究 2.5億円
- 情報通信分野における戦略的な標準化活動の推進 1.3億円
根拠法令・関係する計画
- サイバーセキュリティ基本法 第二十一条
- 国立研究開発法人情報通信研究機構法 第十四条
- 総務省設置法 第四条
- 「サイバーセキュリティ2024」(令和6年7月10日サイバーセキュリティ戦略本部決定)
- 「サイバーセキュリティ戦略」(令和3年9月28日閣議決定)
- 「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和6年6月21日閣議決定)
- 「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 2024年改訂版」 (令和6年6月21日閣議決定)
- 「経済財政運営と改革の基本方針2024 ~賃上げと投資がけん引する成長型経済の実現~」(令和6年6月21日閣議決定)
- 「統合イノベーション戦略2024」(令和6年6月4日閣議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 729)を加工。