IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築
総務省(サイバーセキュリティ統括官室)の事業。令和7年度当初予算 15.8億円(前年度 15.8億円)、令和8年度概算要求 13.0億円。主な支出先は国立研究開発法人情報通信研究機構。
事業の目的
電波を使用するIoT機器が急増し多様化するとともに、それらに対するサイバー攻撃の脅威が増大していることから、IoTに係る様々なセキュリティ対策の強化やIoTの適正な利用環境の構築に向けたリテラシーの向上を図ることで、国民生活や社会経済活動の安心・安全の確保や、適正な電波利用環境の確保を実現する。
事業の概要
上記目的の達成には、利用者やサービス提供者等のリテラシー向上が不可欠であるため、以下の取組を実施する。
① IoTセキュリティ対策の強化
国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)によるサイバー攻撃及びサイバー攻撃に悪用され得る脆弱なIoT機器の調査、並びにインターネットサービスプロバイダ(ISP)等によるIoTボットネットの観測を踏まえ、IoT機器管理者への注意喚起、様々な関係者との連携による対処の促進及びIoT機器のセキュリティ対策の周知啓発を行うプロジェクト「NOTICE」等の取組を実施する。
② IoTの安心・安全かつ適正な利用環境の構築に向けた情報提供の充実
IoT機器の安心・安全かつ適正な利用環境の確保に向け、利用実態の調査を行うとともに、必要となるセキュリティ要件や対策をガイドライン等の文書に取りまとめ、周知広報に取り組むことにより、IoTの適正な利用環境の構築に向けたリテラシーの向上を目指す。
現状・課題
IoTサービスの普及に伴い、インターネットに接続されているIoT機器の種類・台数は年々増加している。こうした中、実際にIoT機器を踏み台にした世界規模のサイバー攻撃が発生し、国内でも数万台規模の感染機器が確認されるなど、サイバー攻撃の脅威は今後も増大すると予測されており、セキュリティ対策の強化が急務となっている。
情報通信ネットワークの機能に支障を生じさせるような大規模サイバー攻撃は、IoT機器に攻撃指令を出す指令元のサーバ(「Command & Controlサーバ」、略して「C&Cサーバ」という。)及び攻撃通信を出す多数のIoT機器から構成される攻撃インフラ(以下、「IoTボットネット」という。)によって引き起こされることから、サイバー攻撃に悪用されるおそれのあるIoT機器等のセキュリティ対策を継続して推進するとともに、平時から電気通信事業者が自網内の通信トラヒックに係るデータを収集・蓄積・分析し、C&Cサーバの検知等を行う必要がある。
予算の推移
| 令和3年度 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度要求 |
|---|---|---|---|---|---|
| 12.8億円 | 11.4億円 | 12.0億円 | 15.8億円 | 15.8億円 | 13.0億円 |
当初予算。
支出先(国から直接、上位1者)
令和6年度の支出実績。支出先は全47者。このほか再委託・再交付の先が 56 件あります(金額は上の支出と重なるため合計しません)。
| 支出先 | 法人番号 | 契約方式 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 国立研究開発法人情報通信研究機構 | 7012405000492 | 補助金等交付 | 5.3億円 |
関係する会議
事業の担当課・室が事務局を務める会議体(つなぎ方)。
- サイバーセキュリティタスクフォース 総務省 · 最終開催 2026.03.27
- 電気通信事業におけるサイバー攻撃への適正な対処の在り方に関する研究会 総務省 · 最終開催 2021.11.24
- 地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドラインの改定等に係る検討会 総務省 · 最終開催 2026.06.08
- 巧妙化・複雑化するサイバー攻撃への対策の在り方に関する検討会 総務省 · 最終開催 2026.07.21
- プラットフォームサービスに関する研究会 総務省 · 最終開催 2024.02.02
同じ施策の事業
政策:Ⅴ 情報通信(ICT政策)
施策:5 電波利用料財源による電波監視等の実施
- 総合無線局監理システムの構築と運用 135億円
- 電波の監視等に必要な経費(令和7年度第一次補正においては、多様化する電波利用に対応するための電波監視体制の確立) 99.8億円
- 電波資源拡大のための研究開発 70.7億円
- 周波数逼迫対策技術試験事務 64.7億円
- 無線技術等の国際標準化のための国際機関等との連絡調整事務 23.0億円
- 無線システム普及支援事業(高度無線環境整備推進事業) 15.9億円
- 電波伝搬の観測・分析等の推進 14.9億円
- 総合無線局監理システムの制度改正等対応 14.1億円
- 電波の安全性に関する調査及び評価技術 12.7億円
- 電波遮へい対策事業(トンネル等) 12.0億円
根拠法令・関係する計画
- 国立研究開発法人情報通信研究機構法 第十四条
- 重要電子計算機に対する不正な行為による被害の防止に関する法律 第七十一条
- 電波法 第百三条の二
- 「サイバーセキュリティ2024」(令和6年7月10日サイバーセキュリティ戦略本部決定)
- 「サイバーセキュリティ戦略」(令和3年9月28日閣議決定)
- 「デジタル田園都市国家構想総合戦略」(2023改訂版)(令和5年12月26日閣議決定)
- 「デジタル社会の実現に向けた重点計画」(令和6年6月21日閣議決定)
- 「経済財政運営と改革の基本方針2024 ~賃上げと投資がけん引する成長型経済の実現~」(令和6年6月21日 閣議決定)
- 「統合イノベーション戦略2024」(令和6年6月4日閣議決定)
比較・検索できる画面で見る レビューシート原本(行政事業レビュー見える化サイト)
出典:行政事業レビュー見える化サイト 令和7年度版のレビューシート(事業番号 808)を加工。