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府省をまたぐ関連事業 23令和7年度当初 363億円令和8年度要求 293億円

スタートアップ支援

「スタートアップ育成5か年計画」(2022年)は残り2年となり、政府は2026年5月の「スタートアップ総力創出パッケージ」と7月の「日本成長戦略」で、スケールアップ資金・ディープテックの政府調達・地域の3本柱に組み替えた。投資額10兆円の目標に対し2025年の実績は7,613億円(速報値)にとどまり、成長資金の出し手の拡大、税制、東京・渋谷のグローバル・スタートアップ・キャンパス(GSC)拠点の規模と費用が問われている。

選んだ理由:7府省。ディープテック中心で、令和8年度はグローバル拠点など新規事業が立ち上がる一方、要求総額は減る。

中心の会議体・場

上の会議体は、テーマの中心として手で選んだもの。事業と会議体の自動の紐付け(事務局の課室の一致)は、テーマの事業23件のうち3件。

ブリーフ

対象期間 2026-07-01〜2026-09-29。「読み筋」は資料からの要約・解釈です。

2026.09.04 GSCフラッグシップ拠点の基本計画を公表:上限3.28万㎡から段階整備、設計は2026〜28年度

内閣府

読み筋国会の付帯決議が求めた「小さく始める」を計画に取り込んだ形になっている。開所は早くても2030年代で、5か年計画(2027年度まで)の成果とは時間軸がずれる点は押さえておきたい。

原文:基本計画(概要) / 基本計画(本文) / GSC構想ページ(新着・調達情報)

2026.08 令和9年度概算要求:医療機器・創薬スタートアップに大型要求、GXディープテックは減額

経済産業省・内閣府

読み筋パッケージの目玉である政府調達・政府系金融の拡充は金額未定の事項要求で、年末の予算編成まで規模が見えない。重心がヘルスケア系に大きく移った一方、GX系は減っており、分野ごとの配分がどう落ち着くかが見どころになりそうだ。

原文:経産省 R9概算要求等概要 / 経産省 R9税制改正要望(概要) / 内閣府 R9概算要求の概要

2026.08.19 GSC拠点整備有識者会議 第3回:改正法成立を受け基本計画案を審議

内閣府

読み筋国会では拠点の必要性やKPI、民業圧迫が論点となり、費用の見え方をめぐって法案が修正された。今後は、有償貸付の分をどれだけ財政措置で補うかが予算の論点になりそうだ。

原文:議事次第・配付資料 / 議事要旨

2026.07.21 「日本成長戦略」閣議決定:総力創出パッケージを成長戦略に格上げ、年度内の宿題を明記

内閣

読み筋新しい看板の多くは、調達の新枠組みや政府系金融の方策のように「年度内に検討・結論」の形で書かれている。実際の中身は、年末の予算・税制と2027年春の次の計画づくりに持ち越された、と読むのが妥当だろう。

原文:日本成長戦略(本文) / 骨太の方針2026 / 改正法の公布(新日本法規)

次に来ること

流れ

日付できごと種類
2022.11.28「スタートアップ育成5か年計画」を決定(2027年度に投資額10兆円規模、将来的にユニコーン100社) 新しい資本主義実現会議計画・決定
2024.08.29「グローバル・スタートアップ・キャンパス構想 基本方針」を決定 統合イノベーション戦略推進会議計画・決定
2024.10「ベンチャーキャピタルにおいて推奨・期待される事項(VCRHs)」を策定 経済産業省報告書
2025.06第2期スタートアップ・エコシステム拠点都市に5都市を追加選定(計13都市) 内閣府計画・決定
2025.11.07GSC構想有識者会議 第9回:運営法人等の案を審議 内閣官房会議
2025.12グロース市場の上場維持基準を「上場5年後に時価総額100億円以上」に改正(2030年適用) 東京証券取引所出来事
2026.01.20スタートアップ政策推進分科会の設置を議長決定(2月4日に初会合) 日本成長戦略会議会議
2026.01.28スタートアップ・イノベーション促進WG:独禁法の議決権保有制限の見直しで公取委・都銀懇話会などからヒアリング 規制改革推進会議会議
2026.05.14米VCアンドリーセン・ホロウィッツが日本拠点の設置を表明(総理との面会時) 民間出来事
2026.05.20分科会が「スタートアップ総力創出パッケージ」を取りまとめ。経産省は「スタートアップM&Aガイダンス」を公表 内閣官房報告書
2026.06.19行政事業レビュー公開プロセスでディープテック・スタートアップ支援基金を点検、有識者がKPIのロジックの再検証を求める 経済産業省報告書
2026.06.29規制改革推進に関する答申:独禁法の議決権保有制限(LP出資の10年期限)の見直しを令和8年度に結論 規制改革推進会議報告書
2026.07.17改正科学技術・イノベーション創出活性化法を公布(GSCの運営法人「先端技術研究成果活用推進機構」を創設) 国会法律
2026.07.21「日本成長戦略」を閣議決定(総力創出パッケージを実行、SBIRを抜本強化) 内閣計画・決定
2026.08令和9年度概算要求:医療機器スタートアップ1,000億円、創薬ベンチャー320億円を要求、GXディープテックは100億円に減額 経済産業省・内閣府予算
2026.08.19GSC拠点整備有識者会議 第3回:基本計画案を審議 内閣府会議
2026.09.04GSCフラッグシップ拠点整備に関する基本計画を公表(9月18日に基本設計等業務を公示) 内閣府計画・決定

論点

論点見直し・拡大を求める側慎重・現状維持の側いま
ミニマムタックス強化とスタートアップ郷治委員(UTEC・VC協会会長):経営株主1,387人への調査で96%が企業価値向上や国内創業の意欲がそがれると回答。スタートアップには特段の措置を求めた(分科会第4回)。財務省:「1億円の壁」を是正する制度で、NISAやスタートアップへの再投資分の非課税は残した。岡田委員も「軽々な議論は避けるべき」とした(同)。パッケージは効果を検証したうえで「税制を含む…必要な措置について検討」と記した。経産省はR9税制改正要望に「必要な措置」を盛り込み、決着は年末の大綱に持ち越し。
銀行等によるVC出資と独禁法11条都銀懇話会・規制改革答申:LPは議決権を行使できず、10年の期限が存続期間10年超のファンドへの出資を妨げている。期限の撤廃・延長と、現物分配の例外化を求める。公正取引委員会:規定の趣旨は事業支配力の過度な集中の防止。現行でも認可で10年超の保有ができ、不認可の例はない(R2〜R6の認可は計9件)と説明した(WG第8回)。答申で「令和8年度結論、結論を得次第速やかに措置」。日本成長戦略も2026年度内の見直しを明記している。
KPIと成果の測り方日本成長戦略・パッケージ:投資額10兆円、ユニコーン100社の目標を据え置き、補完データも使って多角的に検証する。スタートアップの付加価値はGDPの約4%とした。行政事業レビューの有識者:ディープテック基金の短期指標「資金調達率5割」がユニコーン創出につながるか、ロジックを検証し直すべきだと指摘した。国会もGSCにディープテックの特性に合うKPIの設定を求めた。2025年の投資額は7,613億円(速報値)で2021年(8,876億円)を下回る。目標は変えず、5か年計画の期限(2027年度)後の検証に持ち越し。
GSC拠点の規模政府(文科省の令和6年度報告書、基本方針):世界のトップ人材を引きつける世界最高水準の拠点をつくる。国会の付帯決議:報告書の案以下の規模から始めて建設を抑え、必要に応じて見直す。地方との連携や民業を圧迫しないことも求めた。基本計画は延べ32,800㎡を上限として必要な規模から着手し、段階的に拡張する形にした。建設は2029年度以降。
機構への国有地貸付と費用の透明性当初の政府案:国が土地・建物を機構に無償で貸し付ける。国会修正:貸付を有償とし、補てんで費用が外から見えるようにする。参院の付帯決議は、有償化で生じる費用に必要な財政措置を講じるよう求めた。有償貸付で成立。基本計画は、機構の業務に支障がないよう財政支援が必要だと注記した。R9要求はGSC推進4.91億円+事項要求。

分科会第4回の議事要旨(2026-05-20)、規制改革WG第8回の公取委資料(2026-01-28)、規制改革答申(2026-06-29)、行政事業レビュー公開プロセス結果(2026-06-19)、GSC拠点整備有識者会議第3回の議事要旨(2026-08-19)、基本計画(2026-09)による。

人

中心の会議体の構成員(公開名簿より)。

日本成長戦略会議 スタートアップ政策推進分科会

名簿の時点 2026-01-20 議長決定(分科会長の氏名は2026-05-20 第4回議事要旨による)

GSC構想フラッグシップ拠点整備に関する有識者会議

名簿の時点 2026-01-13 設置決定の別紙(座長・座長代理は2026-08-19 第3回議事要旨による)

お金

このテーマに束ねた23事業。令和7年度当初 363億円 → 令和8年度要求 293億円。

事業府省当初要求
GX分野のディープテック・スタートアップ支援事業経済産業省300億円185億円
スタートアップ支援事業(うちディープテック・スタートアップの起業・経営人材確保等支援事業)経済産業省15.5億円20.0億円
スタートアップ支援事業(うち医工連携グローバル展開事業)経済産業省13.7億円16.0億円
医療系ベンチャー育成支援事業厚生労働省9.3億円10.1億円
スタートアップ支援事業(うち次世代ヘルステック・スタートアップ育成支援事業)経済産業省6.0億円8.5億円
スタートアップ支援事業(うちユニコーン創出支援事業)経済産業省5.0億円5.3億円
工業所有権研究等委託費/(スタートアップ知財支援基盤整備事業)特許庁3.7億円3.8億円
沖縄型スタートアップ拠点化推進事業内閣府3.6億円5.8億円
スタートアップ創出型萌芽的研究開発支援事業総務省3.0億円3.0億円
スタートアップ支援事業(うちフェムテック等サポートサービス実証事業)経済産業省1.5億円—
イノベーション創出のための環境スタートアップ研究開発支援事業環境省0.99億円3.3億円
沖縄県内の金融機関等のスタートアップ支援に係る目利き力向上事業内閣府0.23億円0.33億円
地域の社会課題解決に資する起業者展開推進事業内閣府0.18億円0.22億円
ディープテック・スタートアップ支援事業経済産業省0円—
起業家等の海外派遣・シリコンバレー拠点形成事業経済産業省0円—
ヘルスケアスタートアップエコシステム強化事業経済産業省0円—
スタートアップのグローバル化強化事業経済産業省0円—
ディープテック・スタートアップへの事業開発支援事業経済産業省0円—
大企業等のスタートアップ連携・調達加速化事業経済産業省0円—
グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム内閣府0円27.8億円
グローバル・スタートアップ・キャンパスのフラッグシップ拠点の整備内閣府0円3.3億円
アグリテック系スタートアップ重点化支援対策農林水産省0円—
グローバル・スタートアップ創出支援事業経済産業省0円—

注目点

  1. 12月の予算政府案で、政府調達の新枠組み(戦略製品・技術等政府実装加速化プログラム)と、スタートアップへの出資・債務保証の事項要求にいくら付くか。
  2. 税制改正大綱で、2027年1月に始まるミニマムタックス強化に対し、スタートアップ経営株主向けの措置が入るか。
  3. 公取委が年度内に、銀行等のLP出資の10年期限を撤廃するか延長するか。現物分配を例外とする措置も同時に決まるか。
  4. 改正法の施行(2027年4月まで)で、先端技術研究成果活用推進機構のトップ人事と国有地の貸付料がどう決まるか。
  5. 5か年計画の期限(2027年度)を前に、10兆円目標の検証と「その先」の計画づくりがいつ、どの会議体で始まるか。

出典

この解説は、AI が公開資料と報道を読んで出典つきでまとめ、別の AI が抜き取りで事実確認したものです。数字や日付は出典で確かめてから使ってください。誤りは [email protected] へ。

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